欧州生物物理学会に参加してきました。

投稿日: 投稿者: ジミー

欧州生物物理学会(EBSA2019)に参加する為、羽田からパリを経由し16時間かけてマドリッドに来ました。 今回は、欧州生物物理学会に加えて生物物理国際会議(ICBP)、国際純粋・応用物理学連合(IUPAP)との協賛で大変大きな会議となりました! それにしてもマドリッドは毎日40℃近い暑さです。

マドリッド バラハス空港

Palacio Municipal de Madrid

学会で受付をすませると抄録集とオマケにロゴ入り扇子をもらえました。センスがあるというダジャレかと思いましたが2〜30人しかいない日本人の為に仕込んだとは考えられませんね。 お昼は12:30~15:00まででブッフェ形式です。なんとお昼の間、食べ物もお酒も飲み放題、食べ放題です。ホテルのレストランのような豪華ランチですが知り合いがいないので円卓に1人で座っています。

ポスター会場は開放的な最上階の広間で行われました。1日3~4回程度のコーヒーブレークがあり、みんなコーヒーやお菓子を食べながらポスターの前でディスカッションをしています。まさにサイエンスカフェ!このマドリッドの学会ではシエスタがあり12時半から15時までは口演がお休みでポスター発表タイムとなります。そのあと口演は19時頃まで続きます。

ポスター会場

こちらのポスター発表では図などの近くにQRコードがありスマホをかざすと動画が見れたり複数言語の文章が閲覧できます。またポスターにタブレットを張り付けて動画がいつでも見れるような工夫もありました。日本ではあまり見たこと無い発見です!

講演発表は、細胞膜やタンパク質のクライオ電子顕微鏡による構造解析や分子動力学シミュレーションの内容が多かった気がします。筋肉系もアクチン・ミオシンよりはタイチン/コネクチンの研究が多いように感じました。また昔、共著でお世話になった石渡先生が招待講演でいらしたのでご挨拶をしました。

 学会4日目、今日のシエスタを逃すと観光が出来ないため街に出ます。まずは会場から地下鉄を3回乗り換えてプラド美術館に行きました。プラドは今年で設立200周年で記念展示があり充実していますが歩き過ぎて疲労骨折しそうです。その後、レアルの本拠地ベルナベウスタジアムで記念撮影してきました。  夕飯はホテル近くのレストランに寄ってみました。パエリアが食べたかったのですが火曜はパエリアはやらない、代わりにこれを食べてくれと言われたのが、トーストの上に大量の生ハムと炙ったクリームチーズをのせた一品。赤ワインが良く合います。オムレツもスペインらしくイモ感がハンパないです。 最後に「おまえはレアルとバルサどっちが好きだ?」と聞くのでさっき撮影したベルナベウスタジアムの写真を見せて「レアルだ」というとOH〜KUBO!KUBO!と連呼してチョコとレアルの応援用タオルを頂きました。もう久保選手のことはマドリッドのオジサン達にも知れ渡っているようです。ちなみにこのオジサンはほとんどスペイン語しか話していません。雰囲気でなんとなくわかるものです。

 学会5日目、最終日はポスター発表です。生物物理の中でナノチューブは少し的外れ的な気もしましたが、チェコ、イギリス、韓国、ドイツの研究者から興味を持たれて議論する貴重な機会が得られました。ポスター発表を終えた17時頃、20時の飛行機に乗るために急いで地下鉄に乗って帰ります。スペインの地下鉄は自転車用の入り口があります。空港に行くと巨大チュッパチャップスが8ユーロで売っていました。チュッパチャップスは、スペインのお菓子で何とパッケージのデザインはあのダリのデザインとのことです。  欧州生物物理学会は得ること多い2泊5日の弾丸ロケット学会旅行となりました。

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